富豪か名家か良く分からないけど、そこに仕える執事が事件を解決するという連続ドラマ。

 何となく1話を観てみたのですが、執事が事件を推理して解決するのがメインかと思ったら、執事の過去とかそこに絡む巨悪みたいなのが本筋みたいな感じのドラマでした。たぶん、マンガ・アニメの名探偵コナンみたいに単話で事件を解決しながら、シリーズ通しての本筋として悪の組織的なモノの謎とか対決を描こうとしているのかもしれません。(1話見る限りでは)

 そんな訳で、事件のほうはあんまり興味を惹かない感じで、普通ならこの手のドラマだとどうやって犯行に及んだのかとか、そこに主人公がどう辿り着くのかという面に多少なりとも興味を惹かれるのですが、観ていてもその辺興味を惹かないし割とどうでも良いという感じでした。犯人もこの手のドラマをよく見る人なら、あっさり初出で分かるしトリック(というレベルでもないが)も、事件の舞台からあっさり推察できるというのも、興味を惹かないのに拍車をかけているとしか。「――の名推理」というタイトルなのに、1話からして事件に惹きがないのは、どうなのかなぁと思うのですが……。(本筋が事件でないにしても、その辺は後で魅せれば言いだけだし)

 キャラも1話の時点では活きてない感じです。主人公の設定を執事にしてる理由も特にないし、この辺も後々の話で意味を持って来るのかもしれませんが、主人である奥様が持った疑問に答えるべく何の権限もないのに事件捜査に乗り出すとか、いくらでも理由づけはできたと思うのですが、「奥様の安全を守るのが務め」とか言って、肝心の護衛対象である奥様のもとを離れて事件を捜査するとか、わけ分からない事してるし。(身元は知れてるんだから、とっとと事件現場から離れて自宅に帰るのが自然かと)

 刑事役の3人は見た目でどんな役か直感的に分かり、かつそのまんまのキャラ(ただし、うち1名は演じているのが佐藤二郎氏なので、微妙に毒があったり)という分かり易いキャラになっていて良かったと思います。この3人を各話の事件でうまく主人公に絡められれば、それなりに面白くなりそうな感じはします。(今回観た1話では、解決パートから存在感ゼロになっていて残念な事に)

 この1話だけ見た感じだと残念な感じなドラマなのですが、さすがに1話だけで全体の良し悪しを判断するのは早計だと思うので、まぁ暇で観る時間が取れれば2話以降も観てみようかと思います。