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あらすじ
 銀河連邦の連邦捜査官であるヴァレリアンとローレリーヌは、コンバーターと呼ばれる生物の回収任務を無事終え、かつては地球と異星人との交渉窓口にもなっていて、現在は千以上の異星人が居住するアルファステーションへと帰還する。
 しかし、そこでパール人の襲撃を受けコンバーターと司令官を奪われてしまう。二人はコンバーターを取り戻しに、司令官を保護するべくアルファステーション危険エリアへパール人を追って行くが、そこで意外な事実を知る事になる――。


感想とか
 みんな大好き永世中二病名人リュック・ベッソン監督+ユーロコープ制作の中二SF映画。(有名SFコミックが原作)この映画が大コケしたせいでユーロコープが大変な事になったり、直後にベッソン監督が暴行疑惑で訴えられたリと、そこら中でドッタンバッタン大騒ぎになってたりします。

 世界中でコケまくっている本作ですが、ミスキャストとか5thエレメントから何も変わってないとか、内容が中二とかいう部分を除けば、暇の時に観るくらいの映画として普通に楽しめる映画だったりします。(永世中二名人の称号は伊達ではないので、変わりようがありません)

 ただ、日本でも一部に激推ししている人がいるように、中二映画好きぃーの人には大好物というか今年観ておくべき映画となっています。

 タイトルは「ヴァレリアン」とヤロー主人公の名前になっていますが、いつものように中二映画らしく実質はヒロインのローレリーヌが主役となっています。ローレリーヌが意味もなく薄着だったり、色んなコスプレを見せてくれたり、ツンデレだったりするのを2時間観る映画なので、ヴァレリアンが表向きチャラ男設定なのに、演っているのが終始何か悩んでる顔のデイン・デハーンというミスキャストとかは気にしない方向で。

 ストーリーのほうは、わくわくとドンパチと女の子と悪いのは全部大人のおじちゃんという、中二映画らしい何の捻りもないご都合主義全開な単純映画となっています。まぁこの辺はあんま気にしない方向で観たほうが良いかもしれません。

 VFXやCGはさすがに予算かけてるだけあって、ド派手&キレイです。この映画のメインともいえる部分なので、惑星上や海のシーンは幻想的だしドンパチシーンは派手に魅せてくれます。話の都合上暗いシーンが多いのが難点といえば難点ですが、それでも十二分にこの映画のメインとして楽しめるレベルにはなっています。

 という訳で、普通の人には暇な時に観るくらいなら普通レベルの映画として勧める程度の映画ですが、中二映画好きぃーの人には「いつものベッソン兄貴の映画が無駄に大予算で観られるマスト映画」としてお勧めできるかと思います。


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冒頭は1975年の米・ソの宇宙ステーションのドッキングから――、
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地球上の色んな国の宇宙進出へ――、
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更に時は流れ、異星人との接触へ続き――、
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あまりに巨大になったアルファステーションは、地球にとって危険になり宇宙へと旅立ち、その400年後が本作の舞台。
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主人公ヴァレリアン。チャラ男だけど、連邦上層部も認める有能な捜査官。
吹替えだとまだチャラ男感があるのですが、英語だとかなり無理がある感じに。
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ヒロインというか実質主人公のローレリーヌ。
殺風景な画に見えますが、別次元に存在する巨大市場があったりします。
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ヤバい異星人のお料理にされたローレリーヌ。
被ってるのは帽子ではなくお皿。オレンジみたいなのは薬味。
メインはお皿の上に出てる頭の中身である脳みそ。
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情報屋のドーガン・ダギーズの3人。
吹替えがアルフィーの3人というのが謎といえば謎。
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不定形生命体のバブル。
これは人間形態でのダンスシーン。ころころ服や化粧が踊ってる最中に変わります。
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バブルの本体というか、これも形態の一つ。
中二映画なんで、用がなくなるとあっさり死んで、あっさり忘れ去られます。
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ミュール星のパール人という面倒な設定な人達の皇帝。
吹替えを斎賀みつきさんが演っているのですが、声優とか知らない人に女の声優が演っていると言っても、まぁ信じない信じない。
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本作の悪いオジチャンである司令官。
悪役をたった一人で引き受けているうえ、酷い目に合うだけという損な役所。
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ヴァレリアンとローレリーヌの乗る宇宙船 アレックス。
あんま見せ場がないのが残念です。




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