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 2018年アニメ界を震撼させた「メルヘン・メドヘン」のフッズ制作・上田繁監督の新作オリジナルアニメ。放送前から原作・シリーズ構成が製作委員会名義になっていたり、一部界隈では有名な人をキャラデザに起用という「メルヘン・メドヘン」と同様な事をしてたり、放送がAT-XとBSフジだけだったりと、期待感満載だった本作をさっそく観賞。

 ストーリーのほうは、都市消失現象なる災害(?)と、それに伴う異常気象が起こる世界で、舞台女優になることになる主人公という話の模様。放送前は「ブルードロップ〜天使たちの戯曲〜」みたいな話なのかと思ったのですが、1話を見た限りではそうではないみたい。今後SF要素と舞台がどう合わさるのかが期待所ですが、チーフシナリオが大知慶一郎氏なので、そんなに変な事にはならないかと思います。(ただ、原作・シリーズ構成を製作委員会が握っているので油断はできないけど)

 画のほうはかなり省エネ体制。作画リソースがかかりそうな動きのあるシーンは、部分的なアップや背景一枚絵の挿入、カットの多様など使える手は使いまくってリソースを削減しまくっています。ただ、さすがにまだ1話という事もあって、そんなに気にならないというか、うまく演出で誤魔化せている感じになっています。

 面白ポイントは、BSフジ放送版でスポンサー無しの放送のため、スッポンパワーやリウマチの薬の通販CMが流れる点が、アニメ本編とのギャップもあって一番の笑い所かと。

 というわけで、実はこのアニメ自体がお芝居だったんだよとかいうイタい結末にならない事と、何事もなく最後まで放送されることを願いつつ継続視聴と継続録画予約する事にしました。


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シアトリカル・マテリアル・システムという、アイカツシステムのパチもんみたいなモノを使った舞台を鑑賞する主人公。
向こう正面で鑑賞したいなという感じもしますが、どうやら全周どこから見てもこの画になる模様。
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ジブリっぽいデザインのはスルーするとして、動きがアシモみたいなのはどうにかならなかったのでしょうか。
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画面奥の方で主人公が、先程見た舞台を再現というシーン。
ここでも作画リソースの削減と言いたいところですが、後半出てくるキャラがここで主人公と遭遇してるという事にして、うまい事やっています。
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都市消失現象で消えてなくなった池袋付近。
このSF的な部分を、どううまく絡ませてくれるのかは期待しても良いかと。(裏切られる可能性アリ)
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通路を通って、通路端にあるドアを開けるというシーンですが、主人公の顔アップとドアを開けるSEで、作画リソースを削減。ここもこの前のシーンで、劇団が風俗店の地下にあるというシーンを入れて、主人公の不安げな顔を見せるという演出で可能な限り違和感なく見せているかと。(そういう事にしとこうよ)
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舞台代役用のロボの人。
カメラがハックされてるのか、そういう仕様なのか今は不明。何にせよ話のキーの一翼は担っていそうなキャラ。
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突然歌うよ〜。
「お、ここは動くか!」と期待したのですが、
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アップテンポの曲が流れるなか、2秒くらい止め絵だったり――、
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アップに逃げたり――、
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アイカツエンジニアのお姉ちゃんが、悪だくみをしてそうな背景一枚絵を入れて来たりして、今後の不安を加速させつつ終わります。
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EDは「メルヘン・メドヘン」OPで使用された、一枚絵の一部分を別の絵に差し替えるという技法をけしからん方向で流用しています。