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 2050年キルギス星人の侵略により人類は滅亡寸前にあった。キルギス星人に対抗するため2013年の過去にタイムトラベルした春日兄弟は、祖父である紅博士にロボット「レッドバロン」の開発を依頼。紅博士の弟である健をパイロットに、東京に現れたキルギス星人のロボット「ブラックバロン」との戦いが始まる――。

 という、あらすじの特撮映画。制作は脚本・その他諸々が監督の人で資金は手持ち資金という私的にワシカバチ・スタイルと呼んでいる制作スタイルで制作された映画。(宣伝費がなかったのか、宣伝費はクラウドファンディングで賄った模様)

 過去にあった特撮番組「レッドバロン」と「シルバー仮面」のリブート企画作らしいのですが、どっちの作品もよく知らないので、以下はその辺知らない人の感想として読んでください。(レッドバロンはCSか配信で、何話か観た記憶はあり)

 全体的に資金不足なのかCGやら特撮部分がチープだったりして、その辺はお金の問題でしょうがないかなと割り引いて観るのが正解なのかと思うのですが、それならお金のかからない部分に注力すれば良いと思うのですが、脚本などもかなりチープな感じでどっかで見たような話が多く、台詞も考え無しに思い付きと思われる台詞が多かったりとかなり残念な感じになっています。

 そんな訳で、メジャー系・大作SF映画が好きな人には向かない作りになっていたりしますが、私のようにツッコミ所満載映画好きとか、アレな感じの映画を観て「ココをこうしたら……」とか色々と考えながら観るのが好きな人には向いてる映画かと思います。

 一応良い所も書いておくと、都心でのロボット戦とかは巨大さや日本の特撮ならではのドツキ合い、その足元で特に意味なく行われるシルバーと異星人との素手バトルとの対比とか、色々と面白く魅せようとしてたり、次回作の予定もないのに次回作を期待させるようなこの手にありがちなお約束も搭載されていて、その辺は良い点では無いかと。(ただ、その辺にもツッコミ所は満載なんですが)

 という訳で、かなり観る人を選びそうな作りの映画になっています。特撮とか好きな人の中でも、昔の作品を観ても楽しめるような人とか東映とか円谷プロというメジャー系よりは、それ以外の作品が好きという人や何故か80年代のSFやアドベンシャー系映画の作りなので、そういうのが好きな人向けの特撮映画かと思われます。


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映画冒頭、面倒な基本設定はざっくり字幕で済ませる、何か80年代仕様で開始。この後も基本80年代っぽい感じがずっと続きます。
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ヘンな眼鏡をかけると、地球人に化けている宇宙人が分かるという、映画「ゼイリブ」みたいなメガネが出て来たり。
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ザコ宇宙人さん近影。とっても弱い。
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ラスボス キルギス星人。
自分の星が滅亡して宇宙を彷徨っていたら、戦争やら環境破壊やらで自滅確定のDQN惑星(地球)があったので、自滅するくらいなら侵略して有効活用しようとするも地球人に返り討ちされる。
なお、平和な星などは迷惑かけるのは良くないとスルーしていた、なかなかのナイスガイ。
ただし地球人は「奴隷人間」とかいう、なかなかヤバそうなパワーワードなモノに改造するけど。
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自分の死亡記事を見る主人公 紅健。
演じてるのドラマ「科捜研の女」の呂太クンこと渡部秀が好演しています。
死亡するという事象を改変してるのに、死亡記事が残っているのはちょっと引っ掛かりますが、細かい事はスルーという事で。
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チャー研のジュラル星人並みの回りくどい手段で、レッドバロンの格納庫へ侵入しようとする奴隷人間の皆さん。
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レッドバロンに搭載されているAI。
紅博士の人格・記憶を素体データにしてたりと、何となくメタルマンの博士を彷彿させる設定。
CGがいつの時代のCGだよという気がしますが、DSの脳トレを思い出した。
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キルギス星人の作ったブラックバロン。
メタルギアサヴァイブのロードオブダストみたいに、黒い塵をそこら中に出したりします。
というか、この映画なぜか設定がメタルギアサヴァイブと似てたりします。
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月面で操縦訓練中のレッドバロン。
重力下での戦いがメインなのに、低重力下で訓練とか意味不明なんですが。
というか、大気圏突破・再突入可能というレッドバロンの性能がスゴ過ぎ。
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タイムパラドックスでキリギス星人の侵略開始が前倒し。
原因は春日兄弟のせいなのですが、タイムパラドックスという横文字で誤魔化す事に。
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街に上陸したブラックバロン。
俗に言うモブ厳シーンなのですが、さすがは日本のモブなので真面目に走って逃げてくれます。米映画だと適当にやってるやつが数人いたりするんですけどね。
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ビルの屋上からブラックバロンを見るシルバーさん。
この後、メタルギアライジングのライデンみたいに、ブラックバロンと戦ったりします。
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シルバーさん、フルフェイスモード近影。
ファスナーとか見えますが、アーマーでも変身でもなくスーツを着てるだけなので、なんら問題無しです。
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ブラックバロン。諸事情で色が黒でなかったり、妙に装甲が無い所が多かったりしますが、そこは諸事情と、色はざっくり黒って事で。
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株と馬券の儲け(未来から来たので当たり馬券とか分かるの)で作ったロボット「レッドバロン」近影。
主人公にしか動かせない理由は、兄弟でしたある約束のせいなのですが、そんな約束普通覚えてねぇよというレベルの約束だったりします。
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ドツキ合い中とかはフルフェイスですが、アップで話したりする時はマスクオープンするシルバーさん。まぁこの辺も諸事情って事で。
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ロボット同士のドツキ合いシーン。
ドツくと火花が出たりしますが、出が控えめなのは諸事情です。
なお、これまた諸事情で蹴りは使わないバトルスタイル。
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巨大感を出す演出も、もちろんアリ。
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本作のご都合主義満載ヒロイン はるかさん。
話の都合で超能力や戦闘能力がアンロックするご都合主義キャラ。
後半アクションシーンがあるのですが、スカートでないので物凄い残念感が漂います。(タイムトラベルもターミネーターみたいな感じに出てくるのに、服着てるしそこは全裸だろと)
シャイダーのおねいさんを見習って欲しいです。
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バリヤーから弾丸まで何でも転送できる転送装置を破壊するシルバーさん。
何かメタルギアサヴァイブのワームホール転送装置みたいです。
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この手のお約束である武器名コールがないので、武器名がわからない必殺技充填中のレッドバロン。
しかし、発射する時の主人公の台詞が「〇ねぇー」というのは、もう少し考えろよと思う。
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「一つの戦いは終わった、だがこれは次なる戦いの始まりなのかもしれない」
といったテイのナレが入りそうなシーンで終了。
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と、思ったら、改変された未来では新たな脅威がという急展開のお約束パターンで「続く…」で終わり。





BRAVESTORM
大東駿介
2018-02-28