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 2018年夏(7-9月期)放送の、コージーミステリ風味のアニメ。(あくまで風味だけ)
 
 事前情報で仕事が友達(仕事はそうは思ってない)でお馴染みの、いまざきいつき監督がOPと単話の演出・絵コンテをやるという事で、その辺がどうなるかだけ興味があったくらいのアニメ。

 ですが、観てみたら「作者は女性に何か恨みでもあんのか?」と思うくらい、クソ女だらけのうえ、男女問わず下半身のモラリティが低いなどなど、ツッコミ所満載の深夜のクソアニメとしてはとてもナイスな作りになっていました。(平たく言うと、普通の人は観ないアニメ)内容的には1話・最終話でヒロインの葵が言う所の「京都を舞台にした、はんなり事件簿」ではない事だけは確かです。

 制作会社が「セブン」なので、作画は期待してないというか、むしろ面白作画のほうに期待してたのですが、その期待を越える意味不明演出や適当過ぎな脚本回の連続で、「どうして、こうなった?」とか「なぜ、これでOKを出した?」と、視聴中は疑問符が頭の上に付きまくりでした。

 毎話「なんだ、コレ」という感じで観終わりましたが、とにもかくにも思ったのは「原作者は、どう思ってんだろう」という事でした。


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主人公のホームズさんこと家頭清貴。
京大大学院の院生(もちろん、そんなシーンは一切なし)で、骨とう品や店員兼店長(オーナーは親父)
女の友達は結構いるのにヤローのダチはいないうえ、ダチになろうとすると邪見に扱われるという、単なる女好きかと。(まぁ爺さんもアレだし)
あと、Mr.BATER並みにパーティーによく招待される。
苗字が「家頭」だから「ホームズ」と呼ばれてるそうですが、「家頭」なら「2:50」かと。頭脳明晰なイケメンが、事件推理になるとタイツ一丁で暴れまわり事件を解決、去り際に事件関係者に一言物申して去って行く、そんな面白ミステリにすれば良かったと思うのですが。
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最終話より、背後から不意打ちハイキックを出すも、ガードされるという凡そ主人公とは思えないカッコ悪い事をするホームズさん。
ゲームの「喧嘩番長」だったら、確実にシャバ度が上がるうえ、女性キャラの好感度が下がるかと。
原作準拠なのかアニメオリジナルなのかは不明ですが、とりあえず制作サイドの人は「カッコイイ」とは何かを考えたほうが良いかと。
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ヒロイン 真城葵。
ヒロインというかストーリー的には主人公ですが、1話から爺さんの遺品をしょうもない事で売ろうとしたり、クソ女っぷりを惜しげもなく披露してくれるナイスギャル。(まぁそれでホームズさんに諭されて、バイトする事になるんですが)

 その後も、クソ女と友達になったり、その友達と学校の図書室で喋りまくったり、「地獄だ」と思わず独白してしまうような修羅場に遭遇するも、その直後にバレンタインデーチョコを渡したり、初体験失敗談をいきなりしたりと、「コイツどういう神経してんだよ」と言わざる得ない言動で楽しませてくれます。

バイト数ヶ月で鑑定大会で優勝したりと、あり得ない有能さも持っていたりします。(ちなみに知り合いの鑑定師の人に聞いたら、「ナメんな!」と怒られた)
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2話に出て来た、依頼者兼狂言脅迫犯の母娘。
揃いも揃って、全員クソ女というナイス・ファミリーだったりします。
葵は右の次女の娘と友達になるのですが、いくら学校が同じとはいえ自分の罪を赤の他人に擦り付けるような人とよく友達になれたものです。

なお、画面が変なまだら模様になっているのは、面白演出によるものです。延々7・8分このまだら画面が続きます。たぶん、木漏れ日を表現したかったんだとは思うのですが、この画を見た時点で普通ダメだと判断すると思うのですが……。
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3話以降登場のサブキャラ 梶原秋人。
ホームズとお友達になろうとするも、邪見に扱われる面白BL枠キャラ。
特にいなくても話は成り立つのですが、何故か重要な回にはいるキャラだったりします。
自分の弟が実は親父の違う弟と判明した直後、ハイテンションでホームズと友達になろうしたり、街中で勘違いされそうな言動をしたりと、このアニメのキャラらしくわけ分かりません。
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ホームズさんの元カノ 和泉。
ここまで読んでれば分かると思いますが、クソ女です。
男運が悪いと言えば、そうとも言えるのですが、それを差し引いてもクソ女というクソっぷりが最高。
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葵の埼玉時代の友達。
もちろんクソ女軍団で、数の暴力と同町圧力でネトられを正当化。

ゆかたの柄が適当過ぎて、ツッコミ所というよりは「お前ら未来に生きてんな」という感じです。
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ホームスさんの舎弟 利休くん。
柔道でフランス留学という謎経歴を持つ。
投げっぱの背負い投げで動けない相手に、特に必要性の無い関節技で追い打ちという実戦派。
葵の事を嫌っていたのですが、特に心情変化の過程などなくいきなり最終話で和解。(視聴者ぽか〜ん)という、わけ分からんキャラ。
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本作の僧侶枠というかハゲ枠というか悪役というか意味不明ライバル枠の円生。
贋作画家らしいのですが、あんまその辺のエピソードを掘り下げないまま、何か知らんけど悪い人らしいという、はんなり悪役とでもいうポジションで話が終了。
というか、他の連中がクソ過ぎてそんなに悪人見えない。
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普通なら「この中に犯人が、解決編につづく……」という感じのカットですが、このアニメでは「コイツら、全員犯人!」(知ってるよ、だから終われや)というカットに。
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11話ゲスト 相笠くりす先生。
クソ女が大挙出演する本作の中で、本作唯一のマジキチ女。
自殺に見せかけて殺害されそうになるも、物凄い幸運の連続で死ななかった殺しても死なない人。バカは死ななきゃ治らないそうなので、殺しても死なないこの人はある意味最強(というか最狂)

自分を殺そうとした5人を「どうするかは後で考えるから、今日は帰れ!」と、未遂とはいえ殺人犯を何もせず帰すという、視聴者全員の目を点にしたと思われる暴挙に出るマジキチさん。
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最終話に出た執事の人。
声優の発注ミスった責任でも取らされたのか、まさかの制作進行の人が声優デビュー。
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最終話ゲストキャラ。利休くんの父方の祖父の人。
利休くんでさえ気を使って小声で葵に言っていた、父親の兄弟が全員腹違いである事や世継ぎ欲しさに産ませた事などを、堂々みんなに宣言するという最終話でも下半身モラリティが低いこのアニメらしいキャラともいえるキャラ。
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面白作画も一つ紹介。
メイドさんの持ってるクルマ(そうは見えないけどヴォルボらしい)の模型に注目。
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ブライシンクロン・アルファでちょっと巨大化。
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ブライシンクロン・マキシムで更に巨大化。
このアニメ、畳に土足だったりとこの手の面白作画が毎回あるので、複数回視聴で楽しめるという意味では良作かと。(よく言えばだけど)
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EDより。
ED曲のタイトルは「細雪」ですが、もうドカ雪になっています。
降らせすぎだろというのもありますが、キャストクレジットが白な時点で白は極力使用しないのが普通の考えだと思うのですが……。





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